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2009年2月10日(火曜日)

コーラルシーへ

カテゴリー: - ダイビング小僧 @ 14時11分08秒

夏の間、南からの貿易風が収まり、北風が多くなるときグレートバリアリーフのさらに沖にあるコーラルシーのコンディションがベストとなる。グレートバリアリーフを越えて外洋に向け約12時間以上の航海の末、到着するのがコーラルシーである。水深40mほどの大陸棚の上に形成されているグレートバリアリーフとは違い、1000m級の深海に点在するコーラルシーのリーフは、透き通るような透明度、数百mにも及ぶドロップオフ、サメをはじめとする大型魚、GBR やほかでは見られない生物などを楽しむことができる。ケアンズからは年中通じて定期クルーズが出港しており、通常4日から5日間のダイブクルーズで行くことができが、潮の流れが速く、ドロップオフのポイントが多いので、ある程度のダイビング経験を持ったダイバーにお勧めであるが、不安な方は水中ガイドを別にリクエストするのもいいだろう。

コーラルシーでよく聞くのがオスプレイリーフだが、その北端のダイブスポットがシャークフィーディングで有名な「ノースホーン」。リーフの東と西側からの潮がぶち当たるこのポイントは、サメ・バラクーダ・イソマグロなどの大型魚が集まり大興奮の1ダイブを保証してくれる。シャークフィーディングはマグロの頭をくくりつけたロープを根の上にたらすことによって行われるが、4?50匹ものサメがほんの数m離れたところでそのマグロを奪い合うシーンが必見である。サメはオグロメジロザメやネムリブカが中心だが、時にはシルバーチップやハンマーヘッドなどもシーズンによっては見ることができる。写真はシャークフィーディングが始まる前のノースホーン。餌を下げていないのにすでに20匹ほどのサメがダイバーの上をぐるぐると回り始める。フィーディングそのものは数分で終わってしまうのだが、そのあと根の上を少しじっくり探してみると餌を奪い合っているときに外れたサメの歯なども見つけることができる。

4日から1週間ほどのクルーズから希望の日程でボートを選び、ぜひこのコーラルシーを満喫してもらいたいと思う。とにかくボートに乗っている時間が長いので、船酔い対策は必須。少しでも不安があれば、酔い止め薬は必ず飲んでおこう。


2009年1月10日(土曜日)

ネイビーピア

カテゴリー: - ダイビング小僧 @ 14時08分21秒

先月、退役軍艦が沈められた沈船ダイビングスポットについて書いたが今月は現役の軍事施設で潜る僕の超お勧めダイブスポットを紹介しよう。

ケアンズに住んでいるとグレートバリアリーフはいつでも潜れるといった感覚になるが、ケアンズに住みながら毎年どうしても1回は行きたくなるのが、エクスマウスにある「ネイビーピア」である。日本語にすると「海軍桟橋」なんて意味になるのだけれども、れっきとした現役の軍事基地内にある。そのため、潜水許可を持ったダイビングオペレーター(エクスマウスで1社のみ)が独占でここへのツアーを開催している。ポイントに向かう途中、チェックポイントでIDの提示を求められ、いよいよ桟橋に到着。軍用施設なので、陸上のでの写真撮影などは禁止されているが水中はOKである。

横幅100m足らずのT字型の桟橋なのだが、その下が水深12mほど。潮が非常に強く当たるところなので、その日の潮どまりに当たる時間でないと潜ることができない。それでも1ダイブあたり50分ほどの潜水時間が取れるのでゆっくり楽しめるが、ここのすごいところは魚影。はじめ潜降していくと桟橋の橋脚部分が目に入るが、よく見るとその周りに黒い影がある。その影がうねりのように動いているが、それらがすべて魚だと気づくまでにしばらく時間がかかる。そして、その魚の群れがダイバーの周りをぐるぐる回ったり通り過ぎるとめまいを起こしそうになるぐらいの迫力があるのだ。僕自身、魚影が濃いといわれているだいぶスポットによく潜るが、このネイビーピアは比較にならない。

何度潜っても新しい発見があり、その魚の多さに圧倒される。僕にとってアイドル的なトードフィッシュ(写真2)も、穴の中に多く潜んでいる。

毎年ジンベイザメが集まるシーズン(4~6月ごろ)には多くのバックパッカーやワーキングホリデーの人たちがこのエクスマウスに集まる。せっかくそんな遠いところまで行っていいるのに、このネイビーピアは今ひとつメジャーになりきれてないのか。ダイバーなのに潜らずに帰ってくる人の話を聞く。簡単にいける場所ではないのでエクスマウスまで行ったのに潜らなかったなんてことのないようにダイバーの皆さんはぜひスケジュールを組んであとで後悔しないようにしよう。


2008年12月10日(水曜日)

退役軍艦の行方

カテゴリー: - ダイビング小僧 @ 14時03分02秒

オーストラリアの各地に、退役軍艦のダイビングスポットがいくつかある。これら軍艦レックはリクリエーショナルダイビング用に準備され沈められたものである。もちろん故意に沈めるので、環境保護も考え、汚染するような油やケーブルその他をきっちりと取り除くために1年以上もかけ清掃し、事故予防のためにあらゆる危険性を取り除く工夫がされている。

オーストラリアで、初めてこの大型退役軍艦がダイバー用に沈められたのは西オーストラリアパースの南の町、ダンズボローにあるHMAS SWANである。写真はそのSWANのてっぺん部分を撮ったものである。

この軍艦の名前の前につく「HMAS」であるが、Her Majesty Australian Ship(女王陛下のオーストラリア軍艦)という意味で、イギリスのエリザベス女王の船みたいな意味を持つ。

さて、SWANレックと同様の軍艦ポイントは、西オーストラリアにもう一つ、さらに南下した町アルバニーにあるHMAS PERTHである。これはSWANよりも一回り大きく深度も最大で40mを越す(SWANは30m)。このPERTHと同クラスの姉妹船がほかに2隻あり、それらがHMAS HOBART(アデレード)とHMAS BRISBANE(サンシャインコースト)にダイバー用に沈められている。

これら退役軍艦でのダイビングの面白いところは、ペネトレーション(レックの中に進入する)がしやすいように準備されているので、簡単なオリエンテーションとともにレック内部進入を楽しむことができるのである。東海岸で有名なヨンガラレックは実際に乗客が死んだ墓地としても保護されているため中に入ることは禁止されているが、これらの軍艦レックはもともと内部進入を楽しめるように考えられているポイントなのだ。

ちょっと時間があれば、Perthクラス駆逐艦制覇旅行みたいに、3隻ダイビングで制覇してみてはどうだろう。


2008年11月10日(月曜日)

西オーストラリアのススメ

カテゴリー: - ダイビング小僧 @ 14時01分07秒

太陽は東からのぼり西へ沈む。当たり前ですが、これがオーストラリアでは東海岸では朝焼け、東海岸では夕焼けが見れるということになります。朝型ではない僕は、ケアンズに住んでいてもなかなかビーチから素晴らしい日の出を見ることが少ないのですが、西オーストラリア滞在中は毎日のようにインド洋に沈む夕日を見ることができました。

南半球のため、日本とは四季が逆で日本が冬の時期オーストラリアは夏真っ盛りとなりますよね。寒さが身にしみて日本で行き場所に困るダイバーは、そんなときオーストラリアでのダイビングを楽しんでもらいたいものです。

夏の間、風がおさまりコンディションがいいのは西海岸。この時期、シードラゴンやアシカなども頻繁にダイバーと出会う時期でもあり、オーストラリアならでは楽しみが増えます。今までここで幾度か紹介してきたことがあるシードラゴン。オーストラリアのみに生息する完全な固有種でシードラゴンの仲間には3種類登録されています。

ウィーディーシードラゴン:コモンシードラゴンとも呼ばれますが、シドニーからパース近辺までのオーストラリア南海岸全域に広く生息します。オレンジ色の体は、水中ではうまく海草と交じり合い最初に自分で見つけるまで大変苦労します。

リーフィーシードラゴン:ナショナルジオグラフィックの表紙も飾ったことのあるシードラゴン。その体全体の擬態が、始めてみる人を驚かせます。ウィーディーシードラゴンよりも分布範囲が少し狭くなり、また個体数もかなり少なく水中で見ることができるダイブポイントも、ウィーディーに比べると非常に限られます。

リボンシードラゴン:これはまだまだ一般には知られていませんが、シャークベイから北部の浅場の海草地帯に生息する種になります。通常は潜るようなところではないので、まだまだダイバーが目撃した例は少ない種になります。

これらシードラゴンの繁殖時期は9月ごろから2月ごろまで。この期間は、多くのシードラゴンをダイビング中に見ることができるし、また卵を抱えた個体なども多く見るようになります。何年か前に日本でもテレビ番組で紹介されたシードラゴン。ぜひ、オーストラリア滞在中にこの素晴らしい生物に会いに行ってもらいたいものです。


2008年10月10日(金曜日)

もうすぐ

カテゴリー: - ダイビング小僧 @ 13時58分16秒

毎年この時期ダイビングで話題になるのは、「サンゴの産卵」

それぞれガイドが経験を生かし、産卵予想日を立てツアーを組んで年に1度といわれる神秘的な海のイベントを楽しみにしています。

今年の予想は最後にするとして、サンゴの産卵に関して少し紹介。

  1. 年に1度とよく言われますが、年に一度一番多くのサンゴがいっせいに産卵するだけで、年に数回、毎月産卵するサンゴもあります。
  2. 日没後2~3時間ほどで一番始まる可能性が高い。なので、日没直後に急いでナイトダイビングをする必要はありません。
  3. 訪れるダイビングポイントは、言うまでもなく浅場のサンゴの生き生きしたところ。深く潜っても産卵を見れる可能性が低くなるだけ。浅場でじっくり1時間でも2時間でももぐるのが理想的です。
  4. 年に1度の大爆発を逃しても、その後の数ヶ月同じような条件がそろったときには産卵する可能性があるので、しばらくはナイトダイビングで気が抜けません。
  5. 産卵直前に起こるサンゴの状態の変化がわかると、確実に産卵するサンゴを見つけることができます。
さて、今年の予想ですがなんとなく11月と12月の2回にバラけるような気がしますね。よく耳にする水温が27度以上にならないと産卵が起こらないと言うのは、今までのケアンズでの経験上、あまり当てにならないです(研究者の皆さんごめんなさい)。それよりも、年間を通じての水温の変化の幅が大きく影響していると思うのですが・・・。どちらにしろ、11 月、12月の満月から3~4日後ぐらいが本命でしょう。

産卵ツアーのお勧めは、スケジュールのあったダイブクルーズを見つけること。ダイブクルーズで出かけるとグレートバリアリーフで一番長くナイトダイビングを行うことができる上、数日にわたって産卵日を狙うことができるので、観察できる可能性もぐっと増えます。

もちろん時間の予算に限りがある場合には、日帰りのサンゴの産卵ツアーも毎年企画されているので、各ダイビングサービスに確認してみましょう。夕方から出航して夜中に帰ってくるスケジュールで予想日周辺の数日間で組まれています。

理想的な組み合わせは、11月に一度トライしてもし見ることができなければ12月にもう一度といったところでしょうか?見れなくて当たり前、見れればラッキーぐらいの余裕を持ってツアーに参加してもらえるとがっかりすることもなく楽しめます。

この時期はクルーズが混むので、クルーズでの希望の方は予約を早めに!


2008年7月23日(水曜日)

クイーンズランドグルーパー

カテゴリー: - ダイビング小僧 @ 21時05分57秒

85.jpg写真の魚、クイーンズランドグルーパー。この写真ではちょっとわかりにくいのですが、体長が1.5mほどもある。そう、ハタの仲間では最大になるこの巨大魚、今年3月にはNHKでこの魚をテーマにした番組が放映されたほどレアといえばレア、でも場所さえわかっていればかなりいろんなダイブスポットで見れるものでもある。日
本名は「タマカイ」。
 
クジラとかが大きいのはなんとなくわかっているけれど、こういった普通の形をした魚がただただでかいと、ある意味クジラ以上にびっくりする。大きいものでは2.5m以上にもなり、数年前の大晦日にはダイバーの頭をくわえてしまったこともあるという(そのダイバーは無事でしたが)なんともいえない怪魚なのだ。
 
実際この魚と水中で出会うと、図体の割には非常に臆病なのでさっさと逃げてしまうことがほとんどです。その大きさでダイバーが「おっ」とびっくりするのと同時ぐらいに、「さっ」と消えてしまうことが多く、なかなかきれいに写真が撮れない魚でもある。ただし、迫力があるのはこの魚が体を翻したり逃げたりするときに、そ
の体の大きさゆえ水中で音が聞こえるほどなだ。周りにいる小魚も、この魚を中心に動いているように見え、まさに水中の主のような貫禄がある魚である。
 
このオーストラリアのダイビングスポットでほぼ確実にこの巨大魚をゆっくり見れるポイントとしては、ヨンガラレック(タウンズビル)・ネイビーピア(エクスマウス)・Fantasea Reefworld(アーリービーチ)が上げられ、とくにFantasea
Reefworldはダイバーの中での情報が少ないので穴場といえるが、ポンツーン(浮き桟橋)の下にこのクイーンズランドグルーパーが数匹いつも見られるというスポットである。マンタやクジラはダイバーの人気者だが、この地味な巨大魚もぜひ今度のダイビングで探してみてみよう。
 
最近ケアンズ近辺では、このクイーンズランドグルーパーが謎の病気で次々とビーチに打ち上げられて死んでいるのが見つかっている模様。原因が解明されてこれ以上このすばらしい魚が死んでいくことのないように願うばかりである。


2008年6月16日(月曜日)

今年のクジラーシーズンは?

カテゴリー: - ダイビング小僧 @ 07時42分07秒

あっと言う間に今年もやってきたクジラシーズン。いろんなところからこのオーストラリアの海岸線にクジラが寄ってきますが、ケアンズ周辺でも早くも5月ごろからミンククジラとの遭遇リポートが出始めています。

ミンククジラの中の亜種とされている「ドワーフミンキーホエール」、なぜかこの時期にボートやスノーケラー、ダイバーなどに興味を持ち始め水中でもダイバーによってくるようになります。つい先日も日帰りダイビングのガイド中にミンククジラと遭遇、お客さんも大感激でした。なんせ、普通のホエールウォッチングではなかなかできない水中でのクジラ遭遇、かなりの迫力と感動で涙が出そうにもなります。あと水中でであったときに注意深く聞いてほしいのが「声」。ザトウクジラの歌とはまったく違う機械的な声。それがミンククジラの声だよといわれるまで気がつかないことも多いのでは?

このミンククジラがケアンズ北部海域でダイバーに寄ってくるのは7月下旬ごろまで。もちろんその後でも運がよければ会うことができますが、確実に見たいというのであれば6・7月がいいでしょう。

このドワーフミンククジラは研究が始まって間もないクジラで、そもそもどこから来るのか?もしくはGBR周辺に住み着いているものなのか?なぜこの時期にボートやダイバーによって来るようになるのか?まだなぞの多いクジラなのです。

なお、海域にミンククジラが出たときにお客様を水中に入れることができるパーミット(許可)を持っている船は非常に限られています。ミンククジラとの遭遇をフルに体験したい人は必ずそのパーミットを持ったボートへ申し込むことを忘れないように。じゃないと、ボートの上からクジラを見ても水中に入ることができないといったこともあるわけです。

ミンククジラと合わせて忘れてはいけないのがザトウクジラのMIGALOO。MIGALOOというのはアボリジニ語で【白いやつ】という意味。世界で唯一記録されている真っ白なザトウクジラがこの東海岸を南極から北上してきます。いつも6月下旬ごろにバイロンベイあたりを北上しているのが確認された後、7月下旬から8月中旬ぐらいの間にケアンズ海域でもラッキーな人は見ることができます。一緒に一度見れるかどうかの真っ白なクジラ、この時期に海に出る人は水面を探すことを忘れないように。とにかく、風は冷たくなるけれどクジラシーズンでエキサイティングな体験ができる可能性のある時期。思いっきりこのオーストラリアの海を楽しんでください。


2008年5月29日(木曜日)

オーストラリアで働きたいダイビングプロフェッショナルへ

カテゴリー: - ダイビング小僧 @ 11時00分12秒

NATロゴ

郷に入れば郷に従えということで、今回はオーストラリアでダイビングスタッフとして働くために必要条件の紹介を。

日本では潜水士という国家資格を受ける必要があるけれど、オーストラリアにはそのような資格を別に取る必要は基本的にない。そのかわり、以下のような条件を満たす必要がある。

1.オーストラリアで認められているダイビング指導団体のメンバーとして登録され損害賠償責任保険に加入していること。

2.1年に1度、AS2299という条例に添った職業ダイバー用の健康診断を受診すること。

3.1年に1度、オーストラリアで認められている潜水事故における酸素器材供給のトレーニングを受けておりその証明ができること

4.3年に1度、オーストラリアで認められているCPR/ファーストエイドトレーニングを受けておりその証明が出来ること

BlueKAREMでは、随時ケアンズもしくはその他の地域において上記のファーストエイドトレーニング・酸素プロバイダートレーニングを今まで以上に今後充実させて実施する予定。資格が必要な方は是非ご連絡ください。

あとは、QLD州で仕事をする場合「リクリエーショナルダイビングにおける行動規範」といわれる法律があり、その内容に関して熟知しておかなければならない。

一見、厳しい条件のようで実は当たり前というか常識という感じでこれらのトレーニングは受けておくべきでしょうね。もし何かがあった場合に知らないでは済ませられないので・・・・。


2008年5月28日(水曜日)

ソロダイビング

カテゴリー: - ダイビング小僧 @ 17時00分48秒

SDIソロダイバー

僕の所属するPADIでは、基本的にソロダイビングを認めていない。もちろんダイビングはバディで潜るのが基本なので、僕自身ソロダイビングを薦めるつもりもない。

ただ、正直なところファンダイビングで安全なバディダイビングを行う場合には、バディともがそれなりのスキルを持っていなければいけないのが現実である。まったくのビギナーと経験のあるダイバーとのバディを考えてみると、経験のあるダイバーにとって果たしてバディが頼れるバディであるかというと疑問がある。

ソロダイビングというものは一人でのダイビングを奨励するのがメインではなく、ダイバー自身が自分のことを完全にコントロールが取れるダイバーになることを目的としている。

これからBlueKAREMでは、SDIソロダイバーコースを開催して行くことになるが、このプログラムの目的を理解してもらい、是非参加してもらえれば嬉しい。

ソロダイバーコース情報


2008年5月27日(火曜日)

テクニカルダイビングへ

カテゴリー: - ダイビング小僧 @ 17時25分06秒

以前からテクニカルダイビングはやってはいたけれど、ここ5年ほどティーチングから完全に遠ざかってしまっていた。しかし考えるところがあって、今年の後半からはまた、DSATおよびTDI関連のプログラムで徐々にテクニカルダイビングプログラムを自分の中で復活させようと計画中。

まずは10月のセブ島。そもそもダイビングを始めたところであり、ダイビングを教えてくれた師匠がサービスをやっていることもあり、僕にとっては自然な流れではあるがここからスタートしようと思う。

1回目の定員は4名のみ。我こそはDSATテックディープダイバーになるんだという方、是非ご連絡を。

今後もそんなに頻繁にするわけではないけれど、ダイビングに対するエキサイティングな感動を維持し続けるためには、絶対必要。どんなに経験のあるリクリエーショナルダイビングインストラクターも、テクニカルダイバートレーニングではあたふたしてしまう。初心に戻ってダイビングのリスクなんかをまじめに習得するためにも全ダイビングプロフェッショナルに薦めたいコースかな。

:lol:


2008年5月20日(火曜日)

世界有数の魚影・ネイビーピア

カテゴリー: - ダイビング小僧 @ 14時13分50秒

ネイビーピア、ギンガメの群れ。エクスマウスを訪れると、300m以上の高さを誇る通信塔が目に入る。世界に3ヶ所、アメリカ軍が設置した対潜水艦通信施設のうちの一つで、今ではオーストラリア政府の管轄下ではあるが現役の施設として稼動している。

その通信塔建設のための資材を運び入れるために作られた桟橋がダイバーの中では有名なNavy Pierである。エクスマウスの町を抜けた半島の突端に位置するNavy Pierは軍用施設のため、ライセンスを持ったダイブオペレーターのツアーに参加しなければ行くことはできない。また、検問通過時には写真つきの身分証明がなければいけないのもここらしい。

さて、到着するとそこは普通の桟橋とあまり変わらないが、いったん水中に入るとありえないほどの魚に囲まれてしまう。水深は最大でも13mほど。浅めのポイントである。プラス桟橋の構造物によってまるで水中ジャングルジムのようなところである。そのなかを泳いでいくと、写真のような大群に何度となく出会う。ギンガメアジのみならず、バラーダ、ホワイトチップリーフシャーク、タマカイをはじめとする各種ハタ、いたるところに沸いているウミウシなどをはじめ、大物・小物がありえないほど住み着いている。水底の岩穴をのぞいてみると、オオモンカエルアンコウやバンディッドトードフィッシュといわれるキモカワ系の魚も見つけられる。上から襲いかかる大群と水底のマクロワールドとの組み合わせが最高に楽しいポイントである。

東海岸のポイントで魚影の濃さといえばヨンガラレックが有名であるが、結構ヨンガラを潜っている僕でさえこのNavy Pierの魚影には圧倒されてしまう。どっちの魚影が濃いかと質問されれば、Navy Pierが勝つのではないだろうか?

半島のてっぺんにあるので、天候に左右されやすく水中のコンディションも日々変化するがもし時間があれば1週間ほどエクスマウスに滞在して4?5日もぐって見てはどうだろう。何日潜っても飽きないのは保証できる。自分ではあまりダイビングスポットの良し悪しと言う評価はしないのだがNavy Pierは間違いなく僕の中で5本の指に入る今潜りたいポイントである。

最初にも書いたがライセンスを持つダイブショップ1件だけがツアーを開催しているの。世界中のダイバーの憧れのポイントでもあるため常に混んでいるので必ず予約をしてから行くように。


2008年4月20日(日曜日)

西オーストラリアツアーまで2週間

カテゴリー: - ダイビング小僧 @ 22時35分33秒

リザード5月8日からパース発の9泊10日間西オーストラリア縦断ツアーが始まる。パースへは3年ぶり、エクスマウスには4年ぶりか。

今回のツアー参加者は全員女性・・・がんばらねば。運転手、ガイド、クック(?)などをこなす予定である。

オーストラリアの中でも西オーストラリアは特にワイルドな場所である。どこまでも続く直線の道。北上すればするほどどんどん人の気配がなくなってくる。広大なオーストラリアを肌で感じられる場所である。

今回のツアーは陸と水中、どちらも思う存分楽しんでもらえるように組んである。お客さんよりも自分が楽しみにしているのかも知れないが、いい写真・動画を撮りまくって紹介してきますね。


2008年4月19日(土曜日)

ケアンズは便利だ!

カテゴリー: - ダイビング小僧 @ 19時00分16秒

今月出張で日本とグアムに行ってきたが、今さらながらケアンズの便利なところに気がついた。

グアム・パプアニューギニア・バリなどすぐに行くことができる。グレートバリアリーフでダイビングはもちろんできるし、やっぱりケアンズはダイバーにとって最高に便利な町だなと。

せっかくこんな便利なところに住んでるのだから、フルに活用しないともったいない。これから動きますよ!いろんなところに行っちゃいますよ。

突然僕が目の前に現れてもびっくりしないでくださいね。


2008年4月17日(木曜日)

オーストラリアにいるなら・・

カテゴリー: - ダイビング小僧 @ 22時07分59秒

エクスマウス・ジンベイザメ世界最大級の海岸線を持つオーストラリア。1年やそこらで全てを回りきるのは無理だけどせっかくいるのなら出来るだけ多くのポイントでダイビングをしてみてほしい。

これを皆さんが読んでいるのは4月から5月にかけて。この時期といえば西オーストラリアのエクスマウス周辺のニンガルーリーフに世界最大の魚であるジンベイザメが多く集ってくる。今年は久しぶりにツアーを組んでいくことが出来るので今から非常に楽しみにしている。

さてこのジンベイザメ、世界最大のサメにもかかわらずプランクトン食性でおとなしい。スノーケラーが周りを囲むように泳いでも、自分が進む方向をあまり変えることなく優雅に泳いでいく。人の体ほどもある尾びれもそこにいるのが分かっているように、人を避けながらゆっくりと左右に動く。この光景は全てのダイバーに是非見てもらいたいのだが、エクスマウスの魅力はジンベイザメだけではない。多くのダイビングスポットがあり、それぞれ非常に違った水中景観を楽しむことができるので是非1週間ほどの滞在計画でエクスマウスを満喫してもらえればと思う。オーストラリアの中でもワイルドな光景とダイビングを楽しむことができる場所である。

オーストラリアだけでもダイビングスポットが無数にあり制覇するのは精一杯なのだが、実はオーストラリアにいると日本人の憧れのリゾート地がぐっと近くにあるということも忘れてはいけない。たとえばパプアニューギニア。ダイバーであれば一度は訪れて見たいダイビングスポットが多くあり、意外にもケアンズからダイブクルーズでコーラルシーに行くよりも早く、同じような海を楽しむこともできてしまう。ブリスベンからだとフィジーが非常に近い。世界で最も迫力のあるシャークフィーディングが見れる島でもある。近いうちに行く予定なので、またそのリポートはこの紙面でお楽しみに。

ワーキングホリデー中にちょっとオーストラリアを離れてそういったリゾート地を訪れるのもいいのではないだろうか。とにかくこれからオーストラリアは冬に向かっていくのだが、ダイバーにとってはジンベイザメやクジラなどのシーズンに突入し、夏以上にダイビングを楽しめる時期である。是非近くの海に出かけてみよう!


2008年2月8日(金曜日)

グレートバリアリーフ最南端

カテゴリー: - ダイビング小僧 @ 13時04分50秒

バンカーグループグレートバリアリーフと言えばケアンズから行くノーザン(北部)セクションが有名である。日帰りダイビングやダイブクルーズでケアンズから訪れることが出来るリーフは多くあり、ダイバーは時間と予算、経験などから行き先を決める。僕がケアンズに来たときは日本で紹介されるグレートバリアリーフと言えばケアンズのみだったと言っても過言ではなく、限られたクルーズと日帰りボートが毎日ダイバーをリーフまで連れて行っていた。

全長2000キロにわたって広がっているグレートバリアリーフの大きさは、多くの人が知っているが、このグレートバリアリーフを全て潜ったダイバーなどは聞いたことがない。まずは一生かけて潜っても全てをカバーするのは不可能な広さなのだが、その広大なリーフシステムの中でも、すでにダイビングサービスがあるような場所は時間をかけて全て潜りに行きたいと思っている。。今まで働いていたダイブショップはケアンズとアーリービーチだったのでノーザンセクションとセントラルセクションはある程度潜っていたのだが、なかなかチャンスができずオーストラリアに来てから始めて潜れるまでに約10年かかったポイントがサザンセクション(最南端部)のグレートバリアリーフだった。

はじめて潜りに行ったのが、2000年の4月。どんなところなのかの情報もなく、ただ始めて潜るスポットが新鮮だったし、水面に列を作って泳ぐ何十枚というマンタに出会ったのもその初めてのトリップであった。ボートの設備やサービスは、今のケアンズに比べると確かに劣るが野生的なダイビングスポットはケアンズ周辺にはない雰囲気を体験できた。周りにはボートが一隻もなく、リーフを独り占めといった感じであった。釣りもしながらだったので、食事に刺身が出てきたのがうれしかった。

ボートが出る場所はバンダバーグかもしくはそこから北にあがったところにあるタウンオブ1770かどちらかである。日帰りボートはタウンオブ1770、クルーズ船はバンダバーグから出ており、じっくりサザンセクションを見たいのであれば絶対にクルーズがお勧めである。

現在のところ、定期的にクルーズを行っているボートは1隻しかないので選択の余地はないのだが、素晴らしいダイビングができる。グレートバリアリーフの最南端に位置するバンカーグループと呼ばれる場所でダイビングをするのだが、写真のような無傷のサンゴ礁がずっと広がっている。潜るダイバー数が絶対的に少ないからなのか、水温がある程度低めに保たれているからなのかそれとも外洋からの潮が入り込みやすいエリアだからなのか、明らかにこのエリアのサンゴ礁は元気である。マンタやウミガメは当たり前といっていいほど出てくるし、冬場などはザトウクジラと水中で出会ったなんていうラッキーな話も聞く。

ケアンズからだと南へ1400キロという距離が壁になるが、これも1泊2日から2泊3日ほどのドライブだと考えれば楽しい旅行になること間違いなし。どうしてもドライブが苦手ならばブリスベンまで飛行機で飛んで、そこから飛行機もしくはバスで北上するとバンダバーグに到着する。

バンダバーグといえばラムが有名である。オージーが飲むラム&コークといえばここで作られているラムである。シロクマが出てくるテレビのコマーシャルを見たことが有る人も多いとおもうが、そのシロクマが工場入り口にガラスケースの中に飾られており、工場見学に参加すると限定版のラムなんかも帰るので是非行ってほしい。

なかなか短期観光で行くには遠い場所ではあるが、ワーキングホリデーでフルーツピッキングなんかを考えているダイバーがいれば楽しめること間違いなし。シーズン的にも真夏よりも秋口から冬場にかけて海が穏やかになってくるしマンタなんかの大物も出やすくなる。

それにしても最近このクルーズに乗っていないとふと思ったので、今年は1・2回潜りに行こうかと日程調整中。ケアンズに住むダイバーで是非という方、一緒に行きませんか?


サメ天国

カテゴリー: - ダイビング小僧 @ 12時59分56秒

シロワニ

写真はインストラクターのRIKU君が撮影したもの。水族館ではありません。ライブ(生)環境での撮影です。

オーストラリアはその昔映画「JAWS」の舞台にもなり、今でもそのイメージが付きまとっているのは事実。サーファーズパラダイスなどの有名なビーチの沖にはシャークネットが張り巡らされていて、「危険なサメ」がビーチに近づいてこないようにしている。ライフガードなどもサメへの監視をしているのだけれど、ダイバーならばほとんどのサメが人を襲うようなことはないのは知っているはず。実際、写真のポイントには毎日のように多くのダイバーが潜っていて、至近距離から水中写真を楽しんでいる。顔は恐ろしいけれど比較的おとなしいとされる「シロワニ」。こちらではグレイナースシャークと呼ばれるものである。

撮影したポイントはサウスウエストロック。ここにはこのシロワニが大集合していることで有名である。ゴールドコーストからツアーで行くことも可能で、ダイビングといえばどうしても北のほうが注目されがちだが迫力あるダイビングが楽しめる。

ホオジロザメを見に行くツアーがアデレードから出ているけれど、これは檻の中に入ってのダイビング。サメをおびき寄せるためにエサを撒き散らしちょっと凶暴になってしまったホオジロを見るから仕方ない。でも一度は水中で目の前で会って見たいサメである。

その他、東海岸にはオオセ(ウォビゴンシャーク)の大群や、ブルシャーク、タイガーシャークにハンマーヘッドシャークなどが見れるポイントが並び、サメ好きにはたまらない。

一般にも知られているジンベイザメは、エクスマウス(西オーストラリア)で4・5月ぐらいに多く集る。ちなみにジンベイがタウンズビル沖のリーフに現れたというニュースが2月頭に出ていた。僕自身もグレートバリアリーフで4回ほどジンベイには会っているので東海岸にいないわけではないが、やはり確実に狙いたいのであればエクスマウスであろう。

どちらかといえば、夏よりも冬のほうが大型のサメに多くあえる傾向がある。グレートバリアリーフでも冬場はハンマーヘッドが見られ、ブリスベン付近のポイントでも多くのシロワニが見られるようになる。といっても、夏場の有名なサメ「トラフザメ」などがこれから多く見られるので夏でも充分サメを楽しめる。

オーストラリアのサメ、世界的にも種類の多さ、サイズ、数と共に世界トップクラスである。


2007年12月22日(土曜日)

海の墓場

カテゴリー: - ダイビング小僧 @ 15時28分48秒

最近日本からハイビジョンの撮影が入ったり、テレビ局などからの問い合わせが多いヨンガラレック。2008年はちょっとしたブームになるかもしれない。

以前から世界10大レックダイビングスポットとしてリストアップされているヨンガラも、オーストラリア最大の海難事故で沈んだ船である。乗員乗客122名全員が死亡し、結局1体も遺体が上がっていない。そもそも、沈んでから発見されてヨンガラ号と確認できるまで50年近くかかった。そんなヨンガラレックは今、世界中からダイバーが潜りに来るオーストラリアが誇るダイブスポットになっている。

ヨンガラ号が沈んだ経緯にはいろいろな不運が重なっていることも興味を引く部分である。船舶無線をこの最後の航海となったあとに搭載する予定だったこと(もしすでに無線があれば、サイクロン情報を伝えることが出来たはずだった)や、ブリスベンで乗り遅れた競走馬がなければサイクロンの直撃は免れた可能性が高かったこと(このにより出港が遅れていたのである)、キャプテン引退前最後の航海だったなどなど、ヨンガラ号にまつわる話を知れば知るほどますますこのレックに興味がわいてくるのである。

レックダイビングというのは、ダイビングや人工漁礁などの目的に沈めた船以外は嵐などで遭難した場合が多い。と言うことは大荒れの天候時にシェルターとなるような場所がない海域である場合が多いのである。このヨンガラも風がある程度おさまらないと潜ることができないところにある。ポイントの回りはひたすら水深30m弱の砂の水底が続く。何もない平たんな水底である。そんなところに突如として全長100m以上の船が沈んだわけなので、周りの水中生物の格好の住処となった。今ではこの船だけで完全なエコシステムが出来上がっていると言っても過言ではない。魚影の濃さ、各個体の大きさなどはオーストラリアの他のダイブスポットと比べても対抗できるところは非常に少ない。また、先述したとおりエコシステムが出来上がっているので、季節ごと、月ごとにその様子が変化する。弱肉強食関係が目に見えて体験することができるポイントでもある。

そこで、ダイビング小僧としては毎月のように潜りに行きたいポイントなのだが、天気図とのにらめっこでチャンスがあれば仕事でもプライベートでも潜りに行くようにしている。つい先月もお客様を連れて行ったのだが、ツアー当日の朝に予報よりも風がおさまらずボートが出港せず涙を呑んだ。タウンズビルまで行ってボートが出なかったことは今までなかったので、しばらく落ち込んだがそのときのメンバーとは12月中にリベンジ予定(これが出ているころにはリベンジが終了しているはずだが)である。片道400キロ弱の行程も慣れてしまうと近いもの。プライベートでは日帰りダイビングも可能。意外に気軽に行くことが出来るスポットでもある。あとは天気が味方につくかどうかでヨンガラへのダイビングは決まる。

場所が変わるが、ウルル(エアーズロック)に行くと「聖地のため登らないで」と言うメッセージを見るだろう。アボリジニにとっては神聖な場所なのである。それでも登る人は、そういった背景を理解し、尊重する必要がある。
ヨンガラレックもそれと近いものがある。アボリジニの聖地ではないが、122名が亡くなった場所である。オーストラリアにはその親族に当たる人たちが当然のことながら多く住んでおり、ヨンガラはそういった親族にとっては慰霊地にもなっている。そこにダイビングするということは、単に水中生物を楽しみレックを楽しむだけではなく、昔沈んだヨンガラの悲劇を考えながら船と共に沈んだ人たちの冥福を祈ることも大事である。

それにしても毎回驚かされるヨンガラダイビングだが、何が出てくるのか予測が出来ない楽しさはたまらない。いつかは、水中でヨンガラレックの横に並ぶザトウクジラとのダイビングを夢見ているのだが冬場の話なので来年までの楽しみにしている。1年に1度は必ずといっていいほどヨンガラレックの水中ザトウクジラ遭遇という話を聞くので、いつかは自分もと・・・・。2007年は見事に撮影されたクジラとの写真を見たのだが、いつか自分も同様の写真が取れればと思っている。

これを書いている次の週もヨンガラツアーである。これからも出来るだけ機会を見つけて潜り続けてヨンガラの全てを知るダイバーになれればなと。それにしてもサカナの数多すぎ!群れの動きでめまいを感じるほどである。


2007年12月4日(火曜日)

ダイブクルーズのススメ

カテゴリー: - ダイビング小僧 @ 15時23分51秒

忙しい人ほど、短い時間で出来るだけ多くのことが出来るように望む傾向があるのはダイバーも一緒。大物が見たい!きれいなサンゴが見たい!ナイトダイブがしたい!ディープダイビングがしたい!ドリフトも出来れば・・・・と言う感じに、希望を全て聞いていくときりがないのがダイビング。それだけ、ダイビングの魅力にはいろいろあるのだが、一番多くの希望を叶えてくれるのがダイブクルーズではないだろうか。

とにかく、オーストラリアに滞在中全てのダイバーにダイブクルーズを体験してもらいたい。3?4日のトリップで15・6ダイブ潜れることも多く、ダイバーとしての経験やスキルレベルも一気に向上する。
ダイビングを終えた1日の最後にビールかワインを片手に夜空をみんなで見るというのもいい。街の明かりなどまったくない場所での星の多さにびっくりすること間違いなしである。

もう一つのクルーズの魅力は、同乗しているほかのダイバーと知り合いになれることである。日帰りダイビングでももちろん可能なことではあるが、数日間同じボートの上で生活をしながら一緒にダイビングをしたダイバー仲間は、長くつながっていくこと間違いなしである。

ケアンズを例に挙げると、1泊から1週間ほどの期間で多くのダイブクルーズが出ている。値段も様々だが、クルーズに出かけるときに単に値段の比較だけでは選ばないほうがいい。基本的には遠くに行けば行くほどクルーズ料金が上がってくるが、燃料代や期間が延びるためで当然と言える。また、遠くなればなるほど訪れるダイバーが少なくなることもあり、未開の地的な魅力度が増してくる。

個人的に一押しのダイブクルーズは、毎年10月末から5トリップだけ運行されるグレートバリアリーフファーノーザンセクションのダイブクルーズである。有名なコッドホールよりも遥か北、パプアニューギニアに限りなく近づく場所にあるのがファーノーザンセクションである。限られた数のダイバーしか見たことのない、素晴らしいサンゴと予想できない大物との遭遇を存分に体験できる。アメリカやヨーロッパのベテランダイバーの人気クルーズでもあるので満席になってしまっていたなんてことのないように(すでに1トリップは満席である)、われこそはと思うダイバーは今から予約を入れておこう。

最後に、船酔いなどを心配する人は、ボートの上での宿泊に少し躊躇するかも知れないが、2日目・3日目と慣れてくる事が多く、トリップが終了するころには快適にダイビングを楽しんでいることが多いので、是非チャレンジしてみよう。


2007年11月30日(金曜日)

固有種の楽しみ

カテゴリー: - ダイビング小僧 @ 15時25分50秒

ダイビングの楽しみの一つに水中生物の観察がある。せっかくオーストラリアに来てダイビングをするのだからオーストラリアでしか見れないものを見つけることが出来ると楽しさ倍増である。

先日ボートで出会った日本人ダイバーも、日本で見ることのできないチョウチョウウオを見たくて2年越しでケアンズに来ているご夫婦であった。3日目にして念願の2種類を見ることができたようで大変喜ばれていた。

オーストラリアだけにしかいない魚で代表格はシードラゴンである。シーホース(タツノオトシゴ)に近い種類であるが、シッポを巻きつけて止まったりする事ができないことや、かなり大型(全長30cmほどになる)なところでシーホースとは明確に区別される。海外では水族館でしか見ることのできないこの魚は、シドニーからパース間のオーストラリア南部海岸域で9月ごろから夏にかけて多く見られる。

シードラゴン以外にも日本では絶対に見られない魚は多くいる。ニモで有名になったクマノミもオーストラリアには少なくとも3種類の完全固有種が生息し、その他4種類は日本で見ることができないクマノミである。ファインディングニモの邦訳では「カクレクマノミ」になっているが、グレートバリアリーフにいるものは近似種のイースタンクラウンアネモネフィッシュである。クマノミで言えば、ニンガルーリーフ周辺に生息するオーストラリアンアネモネフィッシュは、クマノミ好きのダイバーであればぜひ見ておいてもらいたい。ハマクマノミによく似ているのだが名前がいい。あと、ダーウィン周辺の海域にはモノトーンのカクレクマノミが生息しているようだがまだ僕は見たことがない。

前述のチョウチョウウオを探しに来たダイバーの方もNSW州沖に生息するEastern Talmaと呼ばれる種を次回是非見てみたいといわれていた。

オーストラリアに住むダイビングガイドとしてはやはり日本にはいないものを中心に紹介していくことができればうれしいと思っている。英語の本を読んで調べていくのは簡単ではないが、まだまだ多くの生物で日本人ダイバーの目に触れていないものが多くある。そんなネタを毎日探しながらダイビングをしてみると楽しさ倍増保証である。


2007年11月1日(木曜日)

ダイビング天国・オーストラリア

カテゴリー: - ダイビング小僧 @ 21時03分55秒

ケアンズに来た理由はダイビングのためである。ダイビング以外する気もなかったし今後もダイビング以外の仕事をする予定もない。なので自称「ダイビングばか」だし、他称「ダイビング小僧」となっている。

そんなダイビング小僧が永住すると決めたオーストラリアの魅力は何かと言うと、一国でカバーする海岸線の長さである。オーストラリアは大陸ではあるけれど、いわば巨大な島でもあり一つの国で提供できるダイビングの種類の多さは他国を寄せ付けない。なのでダイビングの中心地にもなっているのでケアンズに住むと決めた。オーストラリアでダイビングの中心となれば世界のダイビングの中心地と言い切ってもいいと思っている。そんなケアンズを舞台にダイビングインストラクターとして活動していることは非常にラッキーだと思うのだが、相手にする舞台が大きすぎるので、その水中世界を知り尽くし世界のダイバーに伝えていく仕事の量も莫大となる。

日本人ダイバーがケアンズへ頻繁に訪れるようになって20年余り。その20年ほどの間に、今ケアンズに住んでいるダイビングインストラクターを始め多くのダイブスタッフがグレートバリアリーフをガイドしてきた。
オーストラリアに来た当時の僕の仕事は日帰りのダイビングボートでのダイブスタッフであった。毎日が体験ダイビングからファンダイブのガイドまで。20人乗れば定員の、それでも当時はそれが標準ぐらいのダイブボートであったが、毎朝5時ぐらいから仕事が始まる。ボートにコンプレッサーがあるなんていうのは贅沢であったので、タンクもシティからボートまで運ぶと言う日課であった。当時に比べると今ではボートのサイズも設備も格段によくなっている。特にボートのスピードが速くなっているので、リーフまでの時間も大幅に短縮された。日帰りダイビングで潜ることができる本数も2ダイブから3ダイブが一般化しつつある。なのでこれからはもっと遠く、ケアンズから離れたダイビングも多くの日本人ダイバーに楽しんでもらえればと思っている。

1992年からケアンズに住みつつアーリービーチでの仕事が始まった。このときが僕にとってオーストラリアのダイビングを広く知ろうとするきっかけになるのである。ケアンズには多くの日本人ダイバーが来るようになっていたが、当時のアーリービーチはごく少数の日本人ワーキングホリデーが訪れる小さな町であった。沖合いにはウイットサンデー諸島を抱え、各島にあるリゾートには観光客が多くいた。アーリービーチはその当時からNo1パーティータウンとして知られ世界中のバックパッカーが集ってきていたが、日本人にとってはまだまだ無名な場所であった。ウイットサンデーエリアの島でのダイビングはもちろん、クルーズで出かけるリーフでも、最新の情報はあまりないのだが素晴らしいダイビングスポットが多くある。

そのアーリービーチから行くポイントでちょっとした隠れポイントがFANTSEA CRUISE(今でもこの名前だと思うが)で行くポンツーンからのダイビングである。決して、透明度のいいサイトではないが、この場所のユニークなところはリーフのドロップオフにポンツーンが浮いているのである。垂直に40mは落ちており、潮の流れも結構早くなることが多い。このポンツーン、ケアンズの周辺だとナポレオンとかその他様々な魚が集ってみることができるのだが、ちょっと変わった生物としてクイーンズランドグルーパー(日本で言うクエにあたる)が数匹ナポレオンと一緒に見ることができるのである。大きいものだと軽自動車ほどのサイズにもなるこの巨大な魚は、運がいいとケアンズ周辺のリーフのいたるところでも見られるが、確実に見たいというのであればこのポンツーンを訪れてみるといいのでは?

アーリービーチはセイリングでも有名なところである。そのため、マリーナには大型の豪華セイリングヨットが数多く並んでいる。そのヨットで島を周りながらスノーケリングやダイビングを楽しむ。当時働いていた店で持っていたヨットが「ANACONDA ?」。シドニー・ホバートのヨットレースにも出ていたマキシ艇、このヨットでのダイビングトリップはいつも最高であった。エンジン音のない静かなデッキで高さ30mにもなるマストが風を受けてリーフに向かうのである。そのセイリングだけでも充分楽しめた。場所が変わればいろんなダイビングを楽しむことができるオーストラリア。今後少しずつ紹介できればと思う。


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