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ダイビングスキルのコツ(6) – 潜降

久しぶりのダイビングスキルのコツシリーズ。基本的なコツをつかめばダイビングもストレスフリーで楽しむことができます。今回は潜降に関して。ダイビングを始めるには、とにかくスムーズに潜降ができることが大事。安全で楽に潜降するために必要なポイントは次の3点。

  • 適正なウエイト
  • 適切な姿勢
  • 圧平衡
適正なウエイト

これは潜降に限らずダイビングをする上で最低限必要なポイントなのですが、適正なウエイトであればBCDの茎を完全に抜いて息をゆっくり吐けば、程度なスピードで潜降が始まるはずです。ウエイトが足りなければもちろん沈むことができず、またオーバーウエイトであればBCからの空気を抜きすぎると潜降速度が速くまた下がれば下がるほどその速度が速くなることになります。

ただ、ダイバーとして適正なウエイトをどこにもってくるのかということもウエイト量を決める大事なポイントになるわけです。

例えば最初の潜降をスムーズにするために適正ウエイトを決めると、ダイビング終了時には消費したガス分だけ軽くなるため若干潜水修了時にウエイトが足りなくなることがあります。

使用する保護スーツの厚みと潜ろうとする深度によってもこのウエイト量の調整が微妙に必要になります。

適切な姿勢

潜降時の姿勢に決まったものはありませんが、圧平衡がしにくいなどの方はフィートファーストがいいでしょう。トリムのしっかりとれた水平姿勢やヘッドファーストなどは圧平衡がしにくくなります。圧平衡に問題がないダイバーや、ドリフトダイビングなどでどうしてもヘッドファーストでの潜降が必要な場合を除いて、基本的にはフィートファーストもしくは水平姿勢で潜降するべきです。

圧平衡

体験ダイビングや不慣れなダイバーがよく直面するスクイズ。基本的には飛行機に乗っても全く耳が痛くならない人は絶対に圧平衡ができるはずで、ダイビングになるとスクイズが起こりやすいのはほぼ圧平衡のタイミングが原因になっています。痛くなってからやるのではなく、痛くなる前にどんどん行うのが圧平衡、特に水面に近い浅場ではその頻度を多くすることが必要です。

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